サッカー北中米W杯を開催している米国で、性感染症が爆発的に流行するとの懸念が高まっている。

 3か国共催となる今大会。米国ではシアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルス、ダラス、ヒューストン、カンザスシティー、フィラデルフィア、アトランタ、マイアミ、ボストン、ニューヨークが開催都市となる。

 世界的なビッグイベントの開催とあって、米国では感染症リスクの増大が不安視されている。米メディア「トゥデードットコム」は、さまざまな感染症のリスクを分析。その中で特に心配されているのが性感染症だ。

 感染症専門医で、ウェルネス・エクイティ・アライアンスCEOも務めるタイラー・エバンス博士は「スタジアム、空港、ホテル、バーなど、人が密集する場所では、常に感染症のリスクが高まる。いくつかの要因が、今回のW杯を〝他に類を見ないほど危険なもの〟にしている」と指摘する。

 その上で、性感染症の爆発的流行を危惧する。「W杯、そしてそれがもたらすであろう楽しさは、性感染症のリスクを高める可能性がある」と指摘。そして「大規模なイベントが開催され、パーティーや飲酒が行われ、それに伴って性行為も増えるため、性感染症が急増する可能性がある」と警鐘を鳴らした。

 さらに「夏になるとコンドームの使用量が減少する傾向が常に見られます」とW杯の開催時期もリスクを高めていると指摘した。

 また、ジョージタウン大学医学部の教授で健康安全保障オペレーションセンターの責任者であるレベッカ・カッツ博士は、危険視される具体的なウイルスも分析。「主な感染例としては、クラミジアと淋病が挙げられる。我々はエムポックスを注意深く監視している」と強調する。

〝夜の国際交流〟が活発化するW杯で、性感染症の流行をどのように防ぐかは主催者にとって大きな課題となりそうだ。