J1浦和はアジア王者に輝きながら〝日本代表ゼロ〟の現状を変えられるのか――。

 浦和は6日に埼玉スタジアムで行われたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦アルヒラル(サウジアラビア)戦で1―0と勝利し、2戦合計2―1で5季ぶり3度目の優勝を果たした。

 浦和は押し込まれる場面が目立つも、後半4分にオウンゴールで先制すると虎の子の1点を死守。チームの枠内シュートがゼロで勝ちきるという驚きの〝試合巧者〟ぶりでアジアの頂点に立った。

 アジア最強クラブの称号を手にしたことで、今後期待が高まるのが、浦和イレブンの森保ジャパンへの抜てきだ。第2次森保政権の立ち上げとなった3月のウルグアイ、コロンビア戦には国内組からも7人が招集されたが、浦和からはゼロ。カタールW杯に出場したDF酒井宏樹も世代交代の方針から選外となり、名門にとって寂しい現状となっている。

 それでも、酒井はACL決勝の大舞台で持ち前の堅守を見せ、大会MVPに選出されるなど健在ぶりをアピール。日本代表の森保一監督も今季の浦和選手のプレーは買っており、4月9日の名古屋戦を視察した際には「レベルの高い試合で、スピード感も局面の強度も高かった」「代表レベルの選手が多い両チームだ」と高く評価している。

 特に若手には注目しており、同14日に欧州視察へ出発する際にはGK鈴木彩艶の名前を挙げて「A代表にまた招集できるように見たい」と今後抜てきする方針を示唆している。

 さらに守護神の西川も、好セーブを連発した決勝後にこう口にした。「ここでやれるという自信をつければ、間違いなく日本代表に入っていける選手はたくさんいる。自分もまだまだ目指してやっていきたい」。すでに実績のある酒井や西川はもちろん、MF伊藤敦樹、MF小泉佳穂、MF関根貴大、MF明本考浩、MF大久保智明ら代表未招集組にも楽しみな選手は多い。

 アジアの盟主から森保ジャパンへと飛躍する選手が現れるのか注目が集まる。