卓球女子で東京五輪混合ダブルス金メダルの伊藤美誠(22=スターツ)は、無念の敗戦にも前を向いている。

 6日に行われた第4回パリ五輪代表選考会全農カップ・トップ32平塚大会初日(トッケイセキュリティ平塚総合体育館)の女子シングルス2回戦では、長崎美柚(20=木下グループ)と対戦して2―4で敗戦。試合後には臀部(でんぶ)などに痛みを抱えていることを明かした上で「ケガなく終われてよかった。正直(長崎に)勝ったとしても(準々決勝の)早田ひな選手(22=日本生命)には自分の体では厳しいと思っていた」と冷静に振り返った。

 大会前の段階でパリ五輪の代表選考ランキングは4位。今大会から獲得ポイントが2倍になるため、万全な状態ではない中でも出場を決断した。「100%は出し切れなかった。30~40%の力でここまでできたので、100%の力を出せれれば勝てるなという正直思いがある」と率直な思いを口にしつつ「もっと動けたりとか、もっと思い切りの良さというのは、体が良くなったら出せると思う。良くなったらチャンスがあるなと今回逆に感じた」と確かな収穫を得た。

 今後も代表選考レースは立て続けに開催される。「ケガしても出なきゃいけない大会がいっぱいある」と吐露した一方で、根本はブレていない。

「一大会で(ランキングが)ガラっと変わってしまうという部分は分かっているけど、自分の中ではもちろん目標はありながらも、楽しくやることが一番なので、どうやったら楽しくできるかというのを考えてやっていきたい」

 連戦の中でも〝楽しみ〟を見出して最後まで戦い抜く覚悟だ。