今季限りでの現役引退を表明したフィギュアスケート・アイスダンスの村元哉中(30)、高橋大輔(37=ともに関大KFSC)組は、新たな角度から競技の普及を目指していく。
2020年から村元とカップルを結成した高橋は、3季目を迎えた今季に大躍進。22年12月の全日本選手権で初Vを果たすと、3月の世界選手権では日本勢最高タイの11位に入った。高橋は2日、都内で行われた引退会見で「新しい世界に行くので、またびっくりさせられることができればいいなと。何が起こるかわからないので、ジェットコースターと結構言われるが、ジェットコースターにまだまだ乗っていただけたらうれしい」と不敵な笑みを浮かべた。
かねて日本は男女シングルが注目を浴びてきた一方で、アイスダンスに光が当たることはほとんどなかった。しかし〝かなだい〟の挑戦によりアイスダンスの認知度が急上昇。フィギュア関係者からは「かなだいのおかげで変わった」との声が目立つ。当然〝かなだい〟も普及に対して特別な思いを抱いている。
不遇の時代を知る村元は「アイスダンスの楽しさを伝えて、発信したい思いもある。日本だけでの試合をもっとできる環境をつくりたい」と展望を語り、高橋は「シングルの人たちがスケートの楽しさを伝えてくれていると思うので、僕は長くスケートをやりたい人がどうやったらできるかという環境をつくりたい。続けたいけど続けられない子が、競技会だけじゃない世界があるから頑張れるというような環境がつくれたら」と未来予想図を描いた。
常識にとらわれないのが〝かなだい〟の魅力。近い将来には、フィギュア界の当たり前が変わっているかもしれない。











