柔道男子日本代表の鈴木桂治監督(42)が考える〝未来像〟とは――。
日本武道館で29日に行われた無差別級で争われる全日本選手権は、決勝で王子谷剛志(30)が羽賀龍之介(32=ともに旭化成)を延長戦の末に指導3の反則勝ちで下し、6年ぶり4度目の優勝。「妻、家族、そして今年の夏に生まれてくる我が子のために全力を尽くした」と男泣きを見せた。
4度目の優勝は鈴木監督と並び、歴代3位タイとなる偉業だが、近年は日本代表選手が欠場するケースが増加している。今大会も世界選手権(カタール・ドーハ)が5月7日に開幕することもあり、前回王者の斉藤立(21=国士舘大)などの有力選手が不在。世界選手権の代表で出場したのは、混合団体90キロ級代表の田嶋剛希(25=パーク24)のみだ。
日本柔道界で最も権威ある大会と言われてきただけに、柔道関係者やファンからは「これは本当に日本で一番強い柔道選手を決める大会なのか?」との声が聞かれるのも事実。鈴木監督は「しょうがないと言うのもダメだと思うが、国際柔道連盟と全日本柔道連盟のスケジュールの違いは否めない」としつつも「これからこの大会をもっと盛り上げたり、もっと質の高い、レベルの高い、全国が注目する大会にするには少し変化を加えていかないと」と危機感を募らせた。
今大会は毎年4月29日に開催されるのが通例。「固定するのはものすごくいいこと。4・29がこの大会というのは体に植え付けられている。4月29日になれば全日本だなと思う」と理解を示した一方で「それだけのために、誰かが出られない大会にしてもいいのかと考えると、ちょっともったいないなと思う。今回で言えば、斉藤立が連覇を狙えない状況になったのは、柔道界の歴史としてももったいない」と私見を述べた。












