価値ある〝準V〟だ。カーリング混合ダブルス世界選手権最終日(29日、韓国・江陵)、決勝が行われ、日本代表の松村千秋(30=中部電力)、谷田康真(28=北海道クボタ)組は、米国と対戦。2―8で敗れたものの、同種目日本勢最高となる銀メダルで手にした。
カーリング界の歴史に新たな1ページが刻まれた。これまでの同種目日本勢最高成績は2018、19年大会に藤沢五月(31=ロコ・ソラーレ)山口剛史(38=SC軽井沢クラブ)がマークした5位だった。しかし〝チャッスー〟の愛称で親しまれる2人は、1次リーグB組を8勝1敗の1位で通過。予選の段階で最高成績を更新した。さらに28日の準決勝ではノルウェーに第6エンド(E)を終えて3―4とリードを許す展開だったが、第7Eに同点に追いつく。そして、運命の最終第8Eには1点をスチールして勝利を引き寄せた。
この日の決勝は1次リーグで白星を収めている米国と再戦。第1エンド(E)に1点を先制されると、第2Eには2点をスチールされる苦しい展開。その後も最後まで流れをつかむことはできなかった。松村は「最後の最後の試合でベストパフォーマンスすることができなかった」と悔しさをにじませつつも「決勝の舞台で試合をすることできてうれしかった。悔しい気持ちが次につながる」と手応えを口にした。
今回の功績は男子カーリング界にとってもプラスに働きそうだ。女子はロコ・ソラーレやフォルティウスが世界で結果を残してきた一方で、男子が日の目を浴びる機会はほとんどなかった。谷田は「日本の男子カーリング選手は長い歴史の中で世界で勝ち切れない壁に当たっていた」と振り返った上で「(混合)ダブルスだが、壁を1つ破れた。日本の男子カーリングをどんどん盛り上げていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪まではあと3年。日本のカーリング戦士たちにとって、大きな刺激となった。












