劇的な1勝だ。カーリング混合ダブルス世界選手権7日目(28日、韓国・江陵)、準決勝が行われ、日本代表の松村千秋(30=中部電力)、谷田康真(28=北海道クボタ)組がノルウェーを5―4で下し、初の決勝進出。銀メダル以上を確定させた。

 ナンバーワンの石はどちらか…。メジャー計測で日本の勝利が決まった瞬間、松村の目には光るものが。谷田と熱い抱擁を交わすと、ともに涙があふれ出た。シーソーゲームの展開は、ノルウェーが第6エンド(E)に2点を取って4―3とリード。それでも、日本は第7Eに1点を奪って同点とし、不利な後攻で迎えた第8Eは松村の好ショットでプレッシャーを与え、勝利を引き寄せた。

 これまでの日本勢の最高成績は、2018、19年大会に藤沢五月(LS)山口剛史(SC軽井沢クラブ)組がマークした5位。日本カーリング界の歴史に新たな1ページを刻んだ。谷田は「僕は自分たちの石が近くに見えたので、メジャー計測を待っていた」と声をはずませ、松村は「涙が出るくらいうれしかった」と笑顔を見せた。

 29日の決勝は1次リーグで白星を収めた米国と対戦する。谷田が「最後の最後まで来られたので、決勝の舞台を楽しみたい」と言えば、松村も「応援してくださる方に恩返しができるような試合をしたい。あと1試合よろしくお願いします」ときっぱり。ここまで来たら目指すは〝テッペン〟のみだ。