欧州クラブの青田買いが加速しそうだ。イングランド・プレミアリーグのブライトンに所属する日本代表MF三笘薫(25)の活躍もあって欧州クラブは日本人選手の獲得に興味を示しているが、そのターゲットは現役高校生という。

 カタールW杯で強豪ドイツ、スペインを撃破するなど日本代表が躍進したこともあって、日本選手の注目度が高まっている中、J1クラブの強化担当者は「欧州クラブのスカウトたちは日本の若い選手を取って、自分たちのクラブで成長させて、高く売るというビジネスに取り組んでいるし、その傾向は変わっていない」と指摘する。

 しかし、スカウトの対象となっているのはU―20代表に選ばれるような若手プロ選手ではないという。「欧州クラブが見ているのはまだプロになっていない選手、まだアマチュアの高校生たちですよ」と指摘。高校を卒業する18歳で国際移籍が可能となることもあって、Jクラブのスカウトとともに高校生の情報を収集しているのだ。

 同担当者は「高校生ならば億単位になる移籍金もかからず、トレーニング費用(育成補償金)だけ。うまく育てれば10億円以上の移籍金が手に入る。日本の代理人と組んでいるケースが多いし、Jクラブ入りしてもすぐに試合に出られるかわからないならば、初めから海外でプロになる方がお金も稼げるし、早くステップアップを実現できる」というわけだ。

 2022年4月には福島・尚志高のU―21日本代表DFチェイス・アンリ(19)がドイツ1部シュツットガルトと契約。23年4月には鹿児島・神村学園のU―19日本代表FW福田師王(19)が同1部ボルシアMGと契約した。Jクラブからもオファーを受けていた中、2人はともにBチーム(4部)でプレーし、レベルアップをもくろんでいる。

 今後も欧州クラブによる青田買いは加速するとみられており、Jクラブとの高校生争奪戦は激しさを増しそうだ。