元参院議員のガーシー(東谷義和)容疑者(51)の〝相棒〟がついにお縄に――。

 警視庁は14日、ガーシー容疑者と共謀し、ジュエリーデザイナーの男性の名誉を傷つけ、業務を妨害したとして名誉毀損と威力業務妨害の容疑で逮捕状が出ていた会社経営者の池田俊輔容疑者(40)を逮捕した。旅券返納期限のこの日、アラブ首長国連邦(UAE)から帰国したところを捜査員が成田空港で確保したという。池田容疑者をよく知る関係者の話。

「池田容疑者は映像制作会社の社長で、ユーチューブチャンネル『ガーシーch』を立ち上げた中心人物。ガーシー容疑者の生配信中に誤ってコンセントを抜いてしまったことから『コンセント池田』と命名されていました」

 変わった経歴の持ち主だ。以前は大阪府警国際捜査課の警察官だったが、辞めて現在の会社を起業。同社は動画制作を事業の柱にしているほか、サッカービジネスも行っている。そんな中、昨年2月に始まった「ガーシーch」が大成功を収め、池田容疑者の名前も広く知られるようになった。

「ガーシーファミリーの一員というのをビジネスの強みにしていました。仕事で名刺を切る時も『オレがガーシーchやってんだよね』と意気っていた。その頃から徐々に『あいつはヤバい』と周りから人が離れていった」(同)

 今回警視庁が池田容疑者を逮捕した本当のねらいは何なのか。ある捜査関係者がこう明かす。

「関係する会社や人物の銀行口座などを解析したところ、数百万から数千万円単位の不審な金の動きがあることが分かったようだ。ガーシー周辺人物の親族の口座に多額の入金があったり、ある関係者の会社の口座が一旦カネをプールするのに使われていたり…。ただ著名人の悪口言っただけじゃ、警察もここまで躍起にならない」

 ガーシー容疑者と一緒に動画を制作してきた池田容疑者は、何らかの事情を知っている可能性があるというわけだ。

 この日、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの容疑で逮捕状が出ているガーシー容疑者は、警察庁の要請で国際刑事警察機構(ICPO)から国際手配されていることが判明。今後の成り行きが注目される。