東京五輪柔道男子66キロ級金メダルの阿部一二三(25=パーク24)は、自分の戦いに全集中だ。

 世界選手権(5月7日開幕、カタール・ドーハ)を前に、全日本男子合宿に参加中の阿部が13日、都内で取材に応じ「コンディションも上がっているので、いいパフォーマンスができると思う。シニアに入ってからいろいろ経験を積んでやってきたので、それを発揮するだけ」と確かな自信をのぞかせた。

 今大会は約1年3か月後のパリ五輪に向けて大事な一戦。金メダルを獲得すれば、より代表切符に近づく。最大の壁はライバルの丸山城志郎(29=ミキハウス)だが、「一戦一戦戦って、当たるなら当たるでしっかり勝つだけ。まあそんなに対策というか、すごい意識している部分はない。今は本当に自分のパフォーマンスを120%出すことを考えている」と浮ついた様子は一切ない。

 今大会も、東京五輪女子52キロ級金メダルの阿部詩(22=パーク24)との兄妹Vに期待がかかる。しかし「昔は兄妹優勝が頭にあったが、お互いがやるべきことをやって優勝すれば兄妹優勝になる。そこは信じ合って一戦一戦、戦っていくだけ。試合の中で刺激をし合って勝ち上がっていけたら」とあくまで冷静沈着だ。

 世界王者として、改めて強さを証明する覚悟はできている。