防衛省が23日、衆議院安全保障委員会の質疑で「UAP(未確認空中現象)」という単語を出した。ざっくり言うと、UFO(未確認飛行物体)は民間で使用していた単語で、UAPは米国当局による正式な単語。日本UFO史において歴史的な答弁となった。
米国で2月、中国の偵察気球が観測され、所属不明の飛行物体も含めて撃墜することが続いた。日本でも2019~21年に東北地方などで、防衛省が中国の無人偵察気球だと強く推定されるとした物体が観測された。
防衛省に対し、日本維新の会の浅川義治議員は「昔はロシアからの領空侵犯の恐れが多くあって、今は中国が多くなっています。その一方で、どこの国か分からない、なんだか分からないものが急増しているようです。例えば今年アメリカは気球へ4回攻撃して、1機目と4機目は気球だったが、2機目と3機目は八角形のものや円筒形のもので、アメリカ軍の幹部が会見で『明らかに気球ではない』と言っています。そういうような、これまででは考えられない物体があったことがあるのでしょうか?」と質問した。
これに防衛省の大和太郎統合幕僚監部総括官は「令和2年9月に空中における識別不能な物体にかかる報告について防衛大臣指示が出ております。これ以降、そういった物体に関して、公表すべき特異な事案は確認されておりません」とした。
そこで浅川氏が「令和2年の大臣指示の前はどうなんでしょうか?」と聞いた。時間を空けて大和氏は「領空侵犯措置に伴う報告で、『その他』のカテゴリーがございます。発表している4つの国と地域以外の航空機であるとか、たまたまレーダーに写った鳥の大群であるとか、いろいろなものがございました。今おっしゃっているのがアメリカで言うところのUAPとか、あるいは非常に特異なものとかだとすれば、そこは大臣指示発出以降の状況と変わっておりません」と答えた。
この質疑をチェックしていたUFO研究家の竹本良氏はこう語る。
「今回、浅川議員はUFOやUAPという言葉に何一つ触れていないのに、大和防衛省統合幕僚監部総括官からUAPという言葉を引き出しており、お見事です」
防衛省の幹部が国会の場でUAP(UFO)という単語を自ら発したのは初めてだという。現時点でUAPの存在は確認していないというが、それでも日本中のUFOマニアが沸き、興奮した一日となった。












