侍ジャパンに追加招集された山崎颯一郎投手(24=オリックス)に大阪・吹田市が盛り上がっている。山崎はファン感謝デーで披露したキャラクター〝吹田の主婦〟が人気となり、登板するたびにツイッターのトレンドに上がった。オリックスではこれまでの動画4本を公式ツイッターで紹介し、吹田市も「せっかくのご縁ですので今後もコラボをしていきたい。前向きに話し合いをしています」と積極的だ。

 山崎は1月に吹田市を訪問し、お笑いコンビのジャルジャル・後藤の父でもある後藤圭二市長(65)とショッピングモール「エキスポシティ」の観覧車の中で対談。今季もタッグを組んでいくことを約束したばかりだった。シーズン前によもやの〝世界デビュー〟を果たすことになり、吹田市関係者は「2025年には関西万博もある。世界レベルで注目されれば、インバウンドの誘致につながる」と期待する。

 吹田市は人口約38万人と国内有数の人口増加率を誇るが、観光スポットは太陽の塔のそびえる万博記念公園とガンバ大阪の本拠地・パナソニックスタジアム吹田くらい。観光地としては苦戦しているだけに〝吹田の主婦〟世界発信を機に「25年の万博と同時に1970年の万博が行われた場所として、山崎選手とアピールしていきたい」(同)と鼻息を荒くする。人口増なら税収が上がり、観光客誘致で経済が潤う。チャンスの波にうまく乗れるか。