朝倉未来がプロデュースする1分間格闘技「BreakingDown」(ブレイキングダウン)に3度出場した〝べーやん〟こと濱辺紘一郎(34)が統一地方選の東京・千代田区議選(4月16日告示、23日投開票)に向けて奮闘中だ。こめお(28)ら戦友も駆け付け、〝ブレイキングドリーム〟を実現させようと一丸となっている。

 初志貫徹だった。「身寄りのない子供を助ける施設を造りたい」との思いを抱いていた親友が急逝。濱辺はその夢を代わりにかなえたいとの理由でブレイキングダウンに参戦した。

 ヤンチャな見た目とは裏腹に熱い思いを訴える姿が目を引き、オーディションを勝ち抜いて人気者のこめおと対戦。ここで名前を売ると、3大会連続で出場を果たし、今では街中で「べーやんですか?」「ブレイキングダウンに出ていた人だ」と写真撮影を求められる人気ぶりだ。

 ブレイキングダウンでブレークし、地元の福岡で旗を上げる道もあったが、昨年末に一念発起し、上京した。東京23区では最も激戦となる千代田区から挑戦する。

「ブレイキングダウンでも強い相手と戦った。日本の、政治の中心から戦うことに意味がある。挑戦する姿を若い世代に見せたい思いもある」。国政政党や既存政党からも声がかかったが、完全無所属であえてイバラの道を選択した。

 落下傘候補で、地縁はないが、朝からゴミ拾い活動を行い、つじ立ちの日々を送る。その真摯な姿勢に地元や遠方からもボランティアで人が集まり、支援の輪が広がっている。12日にはこめおや、同じくブレイキングダウンで対戦したラッパーの69ニキこと行虎が応援に駆け付けた。

 こめおは「飲みの場とかでもこいつは『日本を変えたい。子供の教育を変えたい』とその思いがすごい。正直、こいつに日本を変えられるとは思っていないけど、目の前のことから一歩ずつ変えたいという思いは本物なので、ぜひ応援してあげてください」と聴衆に呼びかけた。

 ブレイキングダウン出身者の政界挑戦は初。「生半可な気持ちでやっていない。若さと情熱、行動力で皆さまの声を区政に訴えていく」。決戦まであと1か月――異色経歴の区議誕生となるか。

 ☆はまべ・こういちろう 1989年、福岡・北九州市生まれ。幼少期を母子家庭で育ち、不良の道に進むも改心。18歳で一部上場企業に就職、独立後は複数の飲食店を経営。ブレイキングダウン5から3大会連続で出場し、子供を助けるボランティア団体を設立。愛称はべーやん。