2年目の行方は――。女子ゴルフの渋野日向子(24=サントリー)は、「ホンダLPGA」(23日開幕、タイ・サイアムCC)で米ツアー2年目シーズンの初戦を迎える。ルーキーイヤーは、海外メジャー「AIG全英女子オープン」3位など健闘するも優勝には届かなかった。今季は、あと一歩を埋めることができるのか。米ツアー参戦経験のあるプロゴルファー・東尾理子(47)が占った。

 昨季は「全英女子」3位のほか、昨年4月の「ロッテ選手権」で2位となるなど、きっちりシード権を確保。2年目の今季は、ツアーメンバーとして米ツアー初優勝を目指す戦いとなる。

 そんな状況を踏まえ、東尾は「1年実際に戦ってみて反省と課題が、今まで以上に明確になったと思います。スポット参戦のときとは、また米ツアーの印象が違ったものがあったでしょう。それに対してシーズンオフにトレーニングなど、どのように取り組んで、どう変わったのか。それを見るのが楽しみです」と進化を期待した。

 昨年8月の「全英女子」以降、思うような結果を残せなかったのも課題の一つだろう。「慣れないシーズンを送っていくうちに、後半戦は見えない疲れもたまりますし、よりタフになります。渋野さんは(ラウンド後に)練習場に残るタイプですけど、1年通してだと移動も長い。世界中を飛び回るツアーだとそれも疲労の原因にもなります」と分析する。

 そんな経験をしたからこそ、2年目に向けてやるべきことが明確になるという。「自分の体力だったり、疲れた時のゴルフのやり方っていうのを感じられたことで、1年のスケジュール調整もそうですし、一日一日の過ごし方も練習したいけど我慢するなどのペース配分ができるようになります。その一方で、シーズン中に毎日の練習を少しずつ減らして体力を温存するのではなく、オフのトレーニングで1年間戦える体力をつけることも考えられます」

 米ツアー経験値アップによる進化に持ち前の爆発力がかみ合えば、勝利が近づくのは自然の流れ。東尾は「もちろん(今季の優勝は)期待できると思います。いい時にドカンといく爆発力は、渋野さんの魅力。ワクワクさせてくれますよね」。一般的には1年目に感じた得意コースに照準を合わせることも考えられそうだが「渋野さんの場合はコースとの相性というよりは、そのときの調子の方が大事かもしれませんね」と指摘した。

 渋野は、いつどのタイミングでハマってくれるのか。わからないからファンを魅了する側面もあるのだろう。今季初戦の戦いぶりから目が離せない。