中日で新選手会長に就任した柳裕也投手(28)のリーダーシップ力が絶賛されている。

 キャンプイン前日の1月31日に宿舎で行われた全体ミーティングでのゲキがチーム内を奮い立たせた。球団首脳に続き、立浪監督のあいさつで終了する予定だったが、急きょ、指揮官が柳にあいさつをするように促すと…。「この弱いドラゴンズをもう終わりにしよう。応援してくださるたくさんのファンの方のためにも、自分たちでやってやろう」などと大演説したという。

 昨季まで投手キャプテンを務めた大野雄によると「柳はとても熱かった。『ずっと弱いし、負けに慣れてしまっている。その悔しさを今年こそ絶対に晴らそう』と。『中堅どころの自分や(高橋)周平さん、木下さんがもっと引っ張っていかないといけない』とも言っていた」。さらに昨季ブレークした若手の高橋宏、岡林、龍空らの名前も挙げ、いい見本として他の若手も奮起するように訴えたそうだ。

 柳の横浜高の先輩でもある涌井は「沖縄入りした初日(30日)にご飯に行ったけど、その時もずっと『勝ちたい、勝ちたい』と言っていた。すごい熱いヤツなんだなと思って見ていた。別に自分が熱くないわけじゃないけど、そうやって中堅の人たちが中心になってやろうというのはすごくいいこと。自分とかは陰からサポートして聞かれた時に答えられるようにしておきたい」と全面バックアップする構えだ。

 ミーティングに出席したチーム関係者は「柳投手のスピーチには感動しました」。大野雄は「あいつはやっぱり選手会長向き。まとめるのも、しゃべるのもうまい。(大学時代に)明治や侍ジャパンでもキャプテンもしていたぐらいで慣れてるし、周りの見える男。適任だと思う。なあなあじゃダメだし、やっぱり言う時に言える人間」と大絶賛だった。

 ナインからの大反響を受けて柳は「そうであればうれしいし、そういうふうに感じてくれると思ったからこそ、自分も話した。このチームが好きだし、このチームで勝ちたいという思いをみんな持っていると思う。そういう力をより表に出して、みんなで力を合わせて今年こそ頑張りたい」。柳のゲキで竜ナインが一枚岩となり最下位からの逆襲に燃えている。