警視庁は1日、東京・八王子市にある東京都立大学のキャンパスで昨年11月、同大教授で社会学者の宮台真司さんが刃物で切りつけられた事件で、犯人とみられる無職の男(41)が昨年12月に神奈川県相模原市にある自宅で自殺していたと発表した。警視庁は殺人未遂の容疑が固まり次第、容疑者死亡のまま書類送検する方針だ。
自殺した男の自宅からは「家族や知り合いに迷惑をかけた」などと書かれた遺書が見つかっている。自殺の理由や宮台氏についての記述はなかったが、母親によると防犯カメラ映像が公開された昨年12月12日以降は「食事をとらないなど様子がおかしくなった」という。
捜査の手が徐々に迫っているのを察していたのかもしれないが、自殺した男はどんな人物だったのか?
近所の80代女性は「一家が引っ越してきたのは30年くらい前。子供のころはよく図書館に通っていたのが印象的です。最後に見たのは昨年11月か12月か。両親が用意した別宅に住んでいて、ごはんの時間になると両親に家まで自転車で来ていた。いつもあいさつ程度だったけど、穏やかに話す人。まさかこんなことをするとは…」と驚きを隠せない様子だ。
また、近所の60代男性は「よく自転車でごはんを食べに来てるのは知ってた。声をかけると返事はしないけど会釈は返す感じ。最後に見たのは昨年12月の頭くらいだけど、容疑者の手配写真を見てもまさか本人だとは思わなかった」と振り返る。
ほかの近隣住民の間でも特にトラブルがあったという話はなく、仕事こそしていなかったが問題を抱えていた様子はなかったようだ。
それが昨年11月に突然、男は宮台氏を狙って凶行に及んだ。都立大の卒業生でもなく、宮台氏との接点も今のところなし。いったい何が男を犯行に駆り立て、なぜ宮台氏を狙ったのか、男が自殺した今となっては知るよしもない。
宮台氏はビデオニュース・ドットコムに出演し、「一口で言えば気持ちの踏ん切りがつきにくい」と胸中を明かした。後味の悪い結末となったが、この日、警視庁が自宅を家宅捜索しただけに、何らかの同機が解明されることを願いたい。












