岸田文雄首相(65)は30日、衆院予算委員会で、欧米5か国歴訪に同行した長男・翔太郎秘書官が、公用車で観光地などを訪問した問題について答弁した。

 翔太郎氏をめぐっては、岸田首相が歴訪中に英国のバッキンガム宮殿、ロンドンを象徴するビックベンに観光に行ったのではないかと「週刊新潮」の報道で問題提起され、テレビや新聞で連日取り上げられている。

 外務省は同委員会で、翔太郎氏が外遊中に公用車を使った理由について、外遊を発信するための風景撮影、政治家として岸田首相のお土産購入、国際機関やシンクタンクなど関係者との意見交換のために各所を訪れたと説明した。

 質問に立った立憲民主党の山井和則衆院議員は「自らのご子息、秘書官が(観光だったと)疑われています。税金である公用車で各所に行って、大使館が随行している以上、説明責任が必要です。(詳しいことは)言えないかもしれないが、否定はされませんか」と事実関係を追求した。

 岸田首相は「政府委員から『具体的な場所については特定しない』ということなので、肯定も否定もしないと認識しています」と説明した。

 これを受けて山井氏は「否定されないということですから、行かれたんでしょう」と指摘した上で「(翔太郎氏は)広報の写真撮影のためにバッキンガム宮殿と国会議事堂に行ったことになっているが、まだ広報の写真がアップされていない。広報担当者は別に行っている。写真を使っていないのは、やはり観光だったのではないか。お土産は誰にあげたのか」と質問した。

 岸田首相はマスクを外し「身内であろうがなかろうが、総理秘書官として行動することが適切だったか考えなくてはならないと思う。映像は従来から取りまとめた上で活動報告する際に使うとか、資料を集めているということであります。お土産は内閣の閣僚ほか、関係者に買っております」と明かした。

 答弁を聞いた山井氏は呆れた顔で「閣僚にお土産、ハッキリ言ってね、国民に対して仕事をしてほしい。閣僚にお土産を買うのに公費の車で、大使館の人を使って、世界一の高級デパートへ行くのは、防衛増税を国民に求めている岸田政権としては、あまりにも不適切ではないかと思います」と厳しく批判した。