勝利のカギは――。卓球の全日本選手権5日目(27日、東京体育館)、女子シングルス6回戦で平野美宇(22=木下グループ)は、大藤沙月(18=四天王寺高)を4―2で下し、5年ぶりに準々決勝進出を決めた。

 絶対に落とせない場面で本領を発揮した。2―2で迎えた第5ゲームは、序盤から大藤のペースで試合が進む。そこで、平野は「かなり離されてしまっていたので、ちょっと落ち着いて勝ちを意識せずに、このゲームはとりあえずやってみようと思った」と開き直ったところ、無駄な力が抜け、18―16と大接戦のゲームを制した。

 勢いに乗った平野は、第6ゲームもきっちり奪い、また一歩テッペン取りに前進した。女子ダブルスは右足の甲に痛みが出た影響で棄権を余儀なくされたが「(ケガを)カバーできるような気持ちで乗り越えられた」と納得の表情。その上で「この接戦を逆転をしてものにできたのはすごく自信になった」と手応えを口にした。

 準々決勝は早田ひな(22=日本生命)と対戦予定の平野は「挑戦する気持ちを忘れずに勝ちにいきたい」と勢いそのままに、最後まで突っ走る。