スピードスケート男子の松井大和(25=シリウス)が、競技力向上と普及活動の両立を模索している。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に向けて再スタートを切ったエース候補が取材に応じ、思いを激白。日本のお家芸・500メートルに懸ける思い、昨年の北京五輪で金メダルを含む4つのメダルを獲得した高木美帆(28=日体大職)らとの活動の狙いを明かした。
日大在学中の19年にナショナルチームに選ばれた松井は、21年12月のW杯ソルトレークシティー大会の男子500メートルで初優勝。しかし北京五輪代表選考会で5位に沈み、大舞台を逃した。すぐに気持ちを切り替えられなかったが、「昨季は世界で戦うことが楽しいなと思えたシーズンだった。まだやっぱり世界で戦いたいという気持ちが徐々に湧いてきた」と再びスタートラインに立つことを決めた。
500メートルの日本勢は北京五輪銅メダルの森重航(専大)、日本記録保持者の新浜立也(高崎健康福祉大職)など、有力選手がめじろ押し。だが、松井に迷いはない。「僕も選手としてやっているので、とにかく上を目指して毎年頑張るしかない。やっぱり五輪で金メダルを取れるように頑張っていきたい」と誓った。
26年五輪へ精進していく一方で、松井には「スピードスケートをもっと盛り上げたい」という目標もある。マイナー競技脱却を目指す松井の考えに賛同した高木と話を進め、複数の有力選手と協力してSNSで昨年夏から「スケモリ隊」の活動をスタートさせた。試行錯誤の段階でも「僕が絵を描くのが得意なので絵を描いていて、情報発信は(高木)美帆さんが頑張ってくれている」と、できる限りの形でSNSを稼働中だ。
ただツイッター、インスタグラムのフォロワーは25日の段階でともに1000人以下。「イベントもやりたいけど、そのためには協賛を募ったりとかもしないといけない。1年目のグループなので、探り探りでやっている」と課題は山積み。それでも〝二刀流〟スケーターは「僕が現役をやってるうちにスピードスケートの会場が満員になるような環境をつくれたら」と理想を追い求めていく。










