岸田文雄首相(65)は23日の衆参両院本会議で、マスクを外して施政方針演説を行った。
通常国会はマスコミ各社が行う世論調査で岸田内閣の支持率が危険水域といわれる3割を切る中でスタートした。
岸田首相は野党席から野次が飛び交う中、反撃能力(敵基地攻撃能力)保有の防衛力強化に向けて安全保障政策の転換、急激な少子化の危機感などを強く訴えた。
防衛費に伴う増税について岸田首相は「今を生きるわれわれが、将来世代への責任として対応する」と述べ、改めて国民に理解を求めた。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題に関しては、被害者救済に今後も取り組む姿勢を強調。自民党の党是である憲法改正については「先送りできない課題です」とした。
これを受けて自民党の茂木敏充幹事長は党役員会後の記者会見で「(岸田首相は)わが国が進むべき方向性を示し、新たな時代を作り上げていく強い決意が感じられた」と高評価した。
一方、野党側は施政方針演説を一斉に批判。立憲民主党の泉健太代表は「増税という言葉を使わずに演説した。見事な言葉遊び」とした上で「アベノミクスという言葉も使わなかった。異次元の金融緩和という言葉も使わなかった。決断、検討、議論、実行とか言っていましたけど、その中には説明、修正とかが言葉として出てこない。決断をしながら隠すというのは最も姑息だ」と語り、25日から始まる代表質問で厳しく追及する構えを示した。
国会対応で立憲と連携する日本維新の会・藤田文武幹事長は、岸田首相の施政方針演説に「キャッチフレーズだけで、あいまい。中身がない内容だったんじゃないかと感じます」とコメントした。
岸田首相は4月に統一地方選、安倍晋三元首相の死去に伴う衆院補欠選挙を迎える中で、内閣支持率の低迷や諸課題などをどう乗り切るのか。












