フィギュアスケート男子で五輪2連覇を果たし、プロに転向した羽生結弦(28)の思いは、多くの人たちの心を動かしている。

 東日本大震災から12年目を迎える3月に地元・宮城でのアイスショー「羽生結弦 notte stellata」(10~12日、宮城・セキスイハイムスーパーアリーナ)を開催。羽生が座長を務め、2014年ソチ五輪の団体戦でともに戦った12年世界選手権銅メダルの鈴木明子氏(37)、15年世界選手権銀メダルの宮原知子氏(24)らの出演者と被災地から希望を届ける。

 当アイスショーは日本テレビが主催し、コーセー、JTBが協賛。宮城県スポーツ協会なども協力する。JTBの広報担当者が「3月11日は、日本にとっても特別な日です。被災地から希望を発信し、少しでも笑顔のきっかけになればとの羽生さんの地元を思う気持ちに共感し協力を決めました」と明かすように、多くの関係者がサポートを決断。同担当者は「このアイスショーを通じ、全国のみなさんが改めて被災地を訪れるきっかけとなり、地域が活性化してほしいと思います」と願いを語った。

 ついに実現した節目のタイミングでのアイスショー。羽生は「こうやってプロになったからこそ、大切な日に演技できる。3月11日じゃないと届けられない気持ちだったりだとか、3月11日の日だからこそ思っていただける気持ちだったりとか、受け取り方だったりとか、いろんなことがあると思う」と特別な胸の内を告白した。

 プロ転向後、地元・宮城でのアイスショーは今回が初めて。「みなさんの中のそれぞれの3・11を思い出したり、その時の夜空をちょっと思い出してみたり、人と人とのつながりを感じられたり、そういう機会になったらいいなって思っています」。どん底の羽生を救ったのは、暗闇に広がる満天の星空だった。今度は一番星として、希望の光となる。