フィギュアスケート女子ロシア代表のカミラ・ワリエワ(16)によるドーピング疑惑で、調査を遅らせているとの疑惑が出ているロシア反ドーピング機関(RUSADA)が猛反論を展開した。

 北京五輪中に明らかになったワリエワのドーピング問題はいまだに解決していない。最新の状況としては世界反ドーピング機関(WADA)が11月に、スポーツ仲裁裁判所(CAS)にワリエワの4年間の出場停止を求めて控訴したが、まだまだ決着には時間がかかる見通しだ。

 そうした中でWADA側は「ワリエワ問題を速やかに解決するようRUSADAに正式な通知を行ったにもかかわらず、何の進展もなかった」と主張。RUSADAがワリエワをかばうために調査を遅らせているとの疑念を表明して波紋を呼んでいる。

 これに対してRUSADAのベロニカ・ロギノワ事務局長が猛反論。ロシア国営通信社「タス通信」で「RUSADAが予定どおりに公聴会を開催しなかったという主張には同意できない」とした上で「情報開示は、事件に関与する当事者のいずれにも利益をもたらさない。公開の権利はわれわれにあり、この件に関する最終決定が下されたら発表する。RUSADAはどの段階においても、結果の処理を遅らせることはしていない」とWADA側からの批判に反発した。

 調査の経緯などを明かさない理由については「われわれはフィギュアスケーターの事件の詳細を公に開示しない。未成年の選手とその関係者に対して調査が行われている」とワリエワが未成年であることを強調した。

 そして「今は誰もが辛抱強く、メディアで虚偽の情報を広めないようにする必要がある」とドーピング疑惑に批判的なWADAや西側メディアに向けて〝忠告〟した。

 ワリエワのドーピング問題はまだまだ決着まで時間を要しそうだ。