〝塩対応〟の師匠を見返す? MMAファイターの石井慧(36)が、プロボクシング2戦目に向けて意気込みを語った。
2022年6月に拠点とするクロアチアのボクシングコミッションでライセンスを取得した石井は、8月に亀田興毅氏主催の「3150ファイト」に参戦し高山秀峰(スパイダー根本)と対戦し判定2―0で勝利した。今回は国内でライセンスを取得し「3150ファイトvol.4」(1月6日、エディオンアリーナ大阪)で韓国のハン・チャンスとヘビー級4回戦で激突する。
石井がボクシングのリングで目指すのは、A級(8回戦)ライセンスの取得だ。C級(4回戦)で1勝している石井は、あと3勝でB級(6回戦)に昇格し、さらに2勝すれば晴れてA級となる。
声色を変えて「イシイの代わりに私、河童の田所ひろしがコメントします」と意味不明なことを口走った石井は、最終目標は現日本ヘビー級王者・但馬ミツロとの対戦であるとし「僕のポジション的に世界チャンピオンは無理なので、少しでも日本を盛り上げて、自分もいい経験になればなというのでやっていきたいです。僕の年で成長した姿を見せて勝つことに価値があるかと思います」と力を込めた。
そんな石井がモチベーションとしているのが、師匠ミルコ・クロコップから〝塩対応〟だ。8月のボクシング初勝利後、ミルコの対応について「おめでとうの『お』の一言もなかったです。ちょっと傷ついた」と語る。ライセンス取得後、ロシアでキャンプを張った石井はそのまま来日し、3150ファイトに参戦。試合後は米国でグラップリング中心のトレーニングを行った後、現在は再び日本でトレーニングを行っている。
つまり約半年、クロアチアに帰っておらず、ミルコとも顔を合わせていない。それでも電話で話すことがあっても、試合について触れられることはなかったという。石井は「怒ってるっぽいです。ここだけの話、ロシアで練習して勝ったからスネちゃった感じかなって…」と声を潜める。
声のボリュームを落としたところで「ここだけの話」にならない気もするが「で、次負けたら『ほら見ろ、俺のところに来ないからだ』って言われるかもしれないじゃないですか。だから逆に勝利報告をしてもっとムッとさせたいです。この試合後、クロアチアに久しぶりに帰るので」と天を仰いだ。妙な師弟関係だ…。
なお、戦術に関しては今回もKOを狙わないと公言している。その理由は〝バカサバイバー〟青木真也の存在だ。21年から参戦しているK―1で石井は2戦連続判定勝利の後、22年4月の実方宏介戦で初めてKO勝ちした。すると、その直後に青木から「KOしてんじゃねえよ」と少し怒られたとのこと。
一方で判定勝ちだった高山戦後には「塩だよ、塩」とほめられたという。石井は「だからこれからも青木さんにほめられるように塩に徹して判定勝ちを重ねたいです。ここでKOとかしたら『芸事として一貫性がない』って怒られるんで」とした。
ボクシング2戦目で石井はどんな姿を見せるのか。有言実行の〝塩試合〟はなるか、それとも――。











