パ・リーグ連覇と26年ぶりの日本一を果たしたオリックスは、栄光の一方で流行語の〝賞レース〟からは縁がない。世相を象徴する今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」は日本人最多本塁打を放ったヤクルト・村上の「村神様」が大賞に輝き、球界から「きつねダンス」がトップテン入り。他に「令和の怪物」、「大谷ルール」、「BIGBOSS」がノミネートで選出されている。

 しかし、そのヤクルトを倒して日本一に輝き、これ以上ない成績を収めながらオリックスからはノミネートすらなく、25年ぶりに優勝を果たした昨年も同様だった。オリックスもこの2年間は快進撃とともに杉本の「ラオウ」、山本の「無双」、山崎颯の「吹田の主婦」、中嶋監督の「ナカジマジック」、スローガン「全員で勝つ」などがファンの間で取り上げられ、特に今季は「吹田の主婦」が投げるたびにツイッターのトレンドに入った。個性的なキャラの選手も多く、発信力もある。なのに…。

 球団関係者は「トレンドには上がっても定着まではしない。選手も協力的だし、残念な思いはあります。理由は分からない」とクビをかしげるばかりだが、ある広告代理店関係者は「やはり露出が少ない。阪神みたいに地上波にもっと乗せ、公共交通機関とのコラボ、ライセンスビジネスをもっとやること。グッズショップを梅田に作ることも大事。流行語を取れない理由は1つや2つではないでしょう」と生活に根付かせることが必要と見ている。

「優勝プラス、これも取れたら最高ですけど…。でも『吹田の主婦』にしても来年にもっと流行る可能性はあるので、拡散されるよう、継続してやっていくしかない」(球団関係者)。来年こそは歴史を刻むワードを残したい。