レスリングの全日本選手権最終日(25日、東京・駒沢体育館)、女子53キロ級決勝は藤波朱理(19=日体大)が奥野春菜(23=自衛隊)に5―0で下し、公式戦106連勝で3連覇を達成した。

 昨年の世界女王が完全復活だ。初戦の準々決勝を1分26秒、準決勝を28秒でいずれもテクニカルフォール勝ちするなど全3試合で主導権を握った。2024年パリ五輪代表選考を兼ねた大会を制し「必ず勝ちきりたいと思っていた。勝ちきることができてホッとしています」と安堵した。

 9月の世界選手権は左足甲のじん帯を痛め、10月のU―23世界選手権は左ヒザ蜂窩(ほうか)織炎でそれぞれ欠場。4か月ぶりの実戦となる今大会に向けては「自分の感覚としても今まで一番の仕上がりという自信があった」と話す一方で「不安やプレッシャーもあった」と明かす。

 それでもブランクを感じさせず、自らの実力を証明。「ケガはすごく苦しかったけど、今思えばよかったなと。これから本当に厳しい戦いが続くけど、この試合に勝つことが第一だと思っていたのでよかった」

 大舞台に向けて上々のスタートを切ったヒロインは「53キロ級は絶対に自分が五輪に行って優勝します」ときっぱり。さらなる進化を目指すつもりだ。