レスリングの全日本選手権3日目(24日、東京・駒沢体育館)、男子57キロ級決勝は2016年リオデジャネイロ五輪銀メダルの樋口黎(26=ミキハウス)が新井陸人(24=自衛隊)を8―4で下し、3年ぶり4度目の優勝を果たした。

 準決勝でテクニカルフォール勝ちするなど、全3試合で主導権を握ったが「(決勝は)詰めの甘い部分が出てしまったので、そこを修正したい」と冷静に自己分析。それでも2024年パリ五輪選考を兼ねた大会を制し「勝ち切らないといけない最初の大会だった。挑戦者の気持ちで攻め続けることはできたので、及第点」と納得の表情だった。

 今年4月のアジア選手権、9月の世界選手権は非五輪階級の61キロ級で金メダルを獲得。「自分のパワーや技術が世界一だと証明できた」と手応えをつかんだ。

 一方、57キロ級で臨むにあたり、減量に苦労したという。樋口は「いかに試合でベストパフォーマンスを出すために、自分が持っている力や技術を57(キロ級)に〝最適化〟して落とし込めるか。日々の食生活や筋肉量、体脂肪をコントロールしてやっていくことが重要」と力説。今後は通常時から体重59~60キロをキープすることを課題に挙げた。

 今年1年を振り返り「国内外で一度も負けることなく終えることができたのは評価できる部分だと思う」ときっぱり。続けて「このままパリまで無敗で駆け抜けていきたい」と言葉に力を込めた。