レスリングの全日本選手権初日(22日、東京・駒沢体育館)、男子92キロ級決勝は東京五輪86キロ級代表の高谷惣亮(33=ALSOK)が吉田アラシ(18=日大)を12―8で下し、大会12連覇を達成した。

 決勝までの3試合とも持ち味のタックルでポイントを重ね主導権を握った。国内で圧倒的な成績を残し「毎年毎年頑張っていたらこの結果になったということなので、12年間よく走ってきたなと。いろんな若手の選手が挑んできて、僕も負けないように一生懸命戦っている現状がある」と充実の表情。それでも「僕も無敵ではないので今後も負ける可能性は出てくる」と気を引き締めた。

 今年は吸収の多い1年だった。4月に拓大の監督に就任すると、9月に長男が誕生。さらに来春から進学する筑波大大学院の博士課程に向けた準備など自らの競技以外で多忙な日々を送った。「今年1年漢字で表すとしたら『学』という字。学びがすごく凝縮された1年だったので、この1年で学んだことを来年1年生かして頑張っていきたい」

 一方、年齢や環境の変化で自らの体力と向き合うことも増えたという。2024年パリ五輪について「目指してやっていこうと思っている」と前置きした上で「練習時間も減ってきたり、1週間頑張ったら頭にヘルペスができて体調が悪くなったこともあった。ただひたすら頑張るだけでは体がついてこないことも分かってきたので、練習量を落としながら質を上げて、どれだけパリ五輪に向けて頑張っていけるか挑戦していきたい」と話す。

 パリ五輪代表選考会を兼ねた今大会で結果を残した一方、同級は非五輪階級であることから「(今後の出場は)86(キロ級)で予定している。大学院の関係もあるが、所属先にいる以上、五輪に出場してメダルを取ることが最優先」ときっぱり。次の大舞台に向けて立ち止まるつもりはない。