「ブラボー」に込めた思いとは――。カタールW杯で森保ジャパンの精神的支柱として活躍したのがDF長友佑都(36=FC東京)だ。かつてのチームメートで実業家の元日本代表DF徳永悠平氏(39)が本紙の取材に応じ、長友の誰よりもポジティブでタフな〝メンタルの秘密〟を明かした。

 今大会の長友はプレーだけでなく、若手のミスをかばい、誰よりも大きな声を出してチームを盛り上げるなど役割を十二分に果たした。J1FC東京時代、サイドバックでともにプレーした徳永氏は「世界でも戦ってきて、全ての選手から信頼されている選手がチームのために言動で示してくれたのは、すごくみんなやりやすかったんじゃないかな」とたたえた。

 どんな時も明るく、ポジティブな言葉でイレブンをけん引。このメンタリティーは若手時代からのものだ。徳永氏は「昔からポジティブで、あのメンタルは変わっていない。ポジティブなオーラもすごい出てたし、才能ですね。試合で大敗を喫した際もみんな落ち込んでる中『次っしょ、次っしょ』と声を掛けていた印象があります」と回想。今大会も「ブラボー」をはじめ、常にプラスの言葉を発してきた。

 そんな長友でも、弱気の虫が顔を出したことがある。長友が今年6月の天皇杯で長崎へ遠征した際に久しぶりに再会。その時期は〝長友不要論〟が噴出していたこともあり「やっぱしんどい。体力的にも…」と弱音を漏らしたという。だが、長友の心は折れていなかった。徳永氏が「『きついけど、奮い立たせるんだ』って言っていました」と振り返るように、途中で立ち止まることなくW杯の大舞台まで駆け抜けた。

 今大会では目標とする初のベスト8には届かなかったものの、優勝経験国のドイツとスペインを撃破するなど日本サッカー界に新たな歴史を刻んだ。その長友は今後について「とりあえずこのW杯のために4年間考えてきたので、いったんゆっくり考えて休みたい」と白紙であることを強調している。

 徳永氏は激闘を終えた盟友へ向けて「1回、リフレッシュしてほしい。そこでいろんな考えも出てくるだろうし、今は『お疲れさま』『ありがとう』と言いたいですね」と感謝とねぎらいの言葉を贈った。