アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ滞在で国会に欠席していることから、一部で「国会議員の仕事をしていない」「ジャニーズの暴露なんてしなくていい」と批判を浴びている参院議員のガーシー(東谷義和氏=51)が〝議員活動〟で総務省の役人をタジタジにさせていた。

 今国会に欠席届を出しているガーシーに対し、議院運営委員会は届け出を認めていないことで現在、無断欠席扱いとなっている。ここにきてガーシーが滝沢秀明氏の退所やKing&Prince分裂に言及するなど、ジャニーズ事務所に矛先を向けていることで、「ジャニーズに口を出すな」「国会議員の仕事をしろ」などとジャニオタも巻き込んでの風当たりが強くなる事態。そんなアンチに対し、ガーシーは直接SNS上で反論に出るなどヒートアップしていた。

 しかし、ガーシーは議員活動をしていないワケではなかった。14日、議員会館で行われた総務省の議員レクにドバイからオンラインで参加。総務委員会の委員を務める同僚の浜田聡参院議員と総務省側から法案の説明を受けた。

 この日、総務省側が説明した法案の一つは「国立研究開発法人情報通信研究機構法及び電波法の一部を改正する法律案」。岸田首相が今国会の所信表明で演説した「Beyonod 5Gの研究開発など最先端の技術開発強化を進める」に関して、2030年代へ向けた5Gのさらなる高度化を進めるものだ。説明資料には「ネットワークオーケストレータ」や「陸海空をシームレスにつなぐ通信カバレッジ拡張」など普段目にしない言葉が埋め尽くされていた。

 質問がないかを尋ねられたガーシーは「難しすぎて分からん。国民、誰も理解できない。知っている人は分かる言葉かもしれないが、悪いけど、そんな賢くないし、これ見て理解しろと言われてもできない。5Gや4Gとかは分かるが、理解できないものは質問できない」と〝ガーシー節〟で、総務省側に不満をぶつけた。

 これには総務省側も「おっしゃる通りで、課題になる。分かりやすい言葉を使うのは重要だとのご意見いただいている」と反省しきり。その後は専門用語を使わずにかみ砕いて説明。ガーシーも大枠で理解が進んだようで、最後は「学がないんでなかなか難しい」と自戒も込めて、苦笑していた。

 ガーシーは今国会で、議員レクに先月もオンラインで参加しており、今後は財務省のレクも同様に行われる予定だ。

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