NHK党のガーシー(東谷義和)参院議員(51)が14日、国会議員会館内で行われた総務省の参院総務委員会に所属する議員へのレクにアラブ首長国連邦(UAE)のドバイからオンラインで参加した。国会登院せずに批判を浴びている中で、初のレク参加となった。
午後4時から同党の浜田聡参院議員の部屋で行われたレクに浜田氏、立花孝志党首、斉藤健一郎副党首、ガーシーの政策秘書のほか、総務省側は2人の幹部職員が出席した。
オンラインで参加したガーシーは時差5時間ある中で、開始時間前からスタンバイ。黒キャップのスタイルで、省庁側の説明に耳を傾け、公職選挙法を改正する法律案では「不公平さをなくしてほしい。自民しか得しないやり方では毎回、結果が同じになる」と意見するなどレクながらも活発な議論が交わされた。
ガーシーは開会中の臨時国会を欠席する意思を示し、参院の石井準一議院運営委員長は速やかな帰国を求めている。この日の会見でも立花氏は、ガーシーが政財界や芸能界の暴露を発信している動きに意義があるとしたうえで、「ガーシーはこのままドバイに残ったままで、ドバイでしかできないことがある」と帰国し、登院する必要はないとしている。
ガーシーの初レクは40分ほどで終了。立花氏は「国会の委員会や本会議は儀式に過ぎなくて、この打ち合わせが一番大事なところである意味、決まってしまう。ヒアリングがオンラインでできるようになって、ここでガーシーの疑問や質問をぶつける。そういう意味ではガーシーにはこれからも(レクには)出てもらう」と話した。
今後についても「委員会や本会議は台本通りにやっているだけの話で、そのプロセスにガーシーは参加している。賛否の時だけはできないが、与党が独占しているなかで、現時点では拮抗することもない。憲法改正やガーシーの1票で決まるようなことになった時には無理やり帰ってきてもらうか、やめてもらうしかない」と話した。