れいわ新選組の天畠大輔参院議員(40)が9日、参院の政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会で質問に立ち、過去に「LGBTは生産性がない」と差別的な主張で大炎上した自民党の杉田水脈総務政務官(55)に「あなたと対面することにすら恐怖」「植松死刑囚と同じものを感じる」と追及した。

 発話困難の重度障害を抱える天畠氏は今年夏の参院選でれいわから比例代表の特定枠で立候補し、当選。この日は選挙制度に関しての総務省所管案件が議題の委員会で、寺田稔総務相だけでなく、杉田氏も出席要求していた。

 天畠氏は「杉田政務官の過去の発言に対して、重度障害者の立場から質疑します」と2018年に杉田氏が月刊誌「新潮45」に寄稿した「『LGBT』支援の度が過ぎる」内で、同姓カップルを念頭に「生産性がない」と触れ、大反発を招いた件に言及した。

 天畠氏は「生産性がないものは行政の支援に値しないと断ずる発言に恐怖を覚えた。今、あなたと対面することにすら恐怖を感じます。当時、障害者や難病患者が抗議の声明を出した。私も仲間とともに杉田氏の国会事務所に抗議に行きました」と話したうえで、2016年に神奈川・相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が殺害、26人が重軽傷を負った事件を持ち出した。

 天畠氏は「社会のお荷物だと切り捨てられる怖さを日々感じている。その一つがやまゆり事件で、生産性で評価される発言の根底には植松聖氏と同じものを感じます」と死刑判決が下った植松死刑囚と杉田氏を同列と断罪し、「多くの障害者とLGBTQに恐怖を与え、深く傷つけた。その認識はありますか? あるなら撤回と謝罪をしてください」と迫った。

 杉田氏は「不用意に生産性という表現を用いるなど、つたない表現で傷つけられた方がいらっしゃることを重く受け止めている。雑誌の寄稿については、当事者、障害を持つ方の人件を否定するつもりも偏見をもって差別する意図も一切ございませんでした。障害者や高齢者、難病の方、子どもを持っておられない方への差別や言及は一切しておりません」と釈明した。

 天畠氏は「あなたが、かつて発した言葉が当事者に恐怖を与えます。撤回、謝罪が必要です」と再度迫ったものの杉田氏は「むしろ障害を持つ方の福祉のために議員になる前からずっと頑張ってきた」と発言し、場内はどよめいた。

 続けて「植松死刑囚と私が同じ意見を持つというのは残念だと思っているが、これからも障害を持つ方に寄り添って、しっかり生活ができる社会の実現のために頑張っていきたい。まだまだ努力が足りていない」と回答した。

 あくまで謝罪、撤回はしない杉田氏に対し、持ち時間がいっぱいとなった天畠氏だが、最後に「口だけにならないようにしてください」と杉田氏に魂の叫びをぶつけた。