国内FA権を取得していた阪神・岩貞祐太投手(31)が9日、西宮市内の球団事務所で権利行使せず、新たに3年3億円(金額は推定)の複数年契約を結び、チームに残留を表明した。

 今季は中継ぎで自己最多の53試合、防御率2・57、11ホールドをマーク。権利行使して宣言すれば、複数球団の争奪戦に発展する可能性もあったが「宣言せずに残留です。複数年で話を頂きました」と、ここまで9年間、在籍してきたチームへの愛着が勝った模様だ。

 球団との残留交渉では今季までの背番号17から「ずっと追いかけてきた方。球団のほうから、そういう話をされたというのがとてもうれしかった」と、入団時からの目標としてきた能見篤史氏(43)が阪神が背負ってきた背番号14への変更を打診された。

 この提案に左腕も「次のステップにふさわしいこのタイミングでこういう(憧れの)番号をいただけた」と快諾。新たに結んだ3年の複数年契約になぞらえて「もう3年全部優勝する。それしかない」と気持ちも新た。球団史に残る名左腕の背番号を背負い、悲願の優勝に向け、さらなるフル回転を誓っていた。