大相撲九州場所(13日初日、福岡国際センター)を控えた7日、横綱照ノ富士(30=伊勢ヶ浜)が東京・江東区の伊勢ヶ浜部屋で取材に応じ、出場について「こんな状況だから無理じゃない? まだ分からないけど、(師匠の伊勢ヶ浜)親方と話して決めます」と語った。
先月18日に両ヒザの手術を受け、同26日に抜糸。この日はまわしを締めて稽古場に姿を見せ、上半身のトレーニングやテッポウで体の状態を確認した。
メスを入れてから約3週間。患部が回復に向かっているとはいえ、復帰ロードを歩み始めたばかり。先週から稽古場に足を運んでいるようだが「まだ体を動かし始めたのが最近なので。テッポウをやった感覚? 歩けるようになったなって感じだけですね」と一喜一憂するつもりはない。
万全の状態で土俵に上がるためにも焦りは禁物。全治に関しては「言われていない。手術が無事に終わりましたとしか言われてないし。自分の体だから、誰かが決めることじゃない」と強調した。
先月16日の横綱昇進披露パーティーでは横綱審議委員会(横審)の杉田亮毅委員が「横綱の治療を十分にやらせてほしい。早くしないと横審がまた文句言うんじゃないかと、そんなことは一切考える必要はない」と激励。〝時間がかかったとしても完全復活を待つ〟との姿勢に、横綱は「『横綱がいないと場所が締まらない』とかありますけど(横審の激励の言葉を聞いて)そういう肩に乗っている重みとか、ちょっと取れたかなと。そう考えてくれているなら、もう一回頑張るチャンスかなって」と率直な感想を明かした。
両ヒザの故障や内臓疾患などで一時は大関から序二段まで転落。そこから不屈の闘志で大関復帰、横綱昇進を果たした。一方で生活に支障が出るようなことはファンも望んでいないはずだが、横綱は「序二段に落ちてからやり始めた時点で、それも覚悟の上でやっていますから」と言いきった。
この日は新入幕熱海富士に厳しく声を掛けるなど、存在感を示した横綱。自らの復帰に向けては一歩ずつ前進していくつもりだ。











