ボクシングのWBA、WBC、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)が、大一番に向けて充実の疲労感を味わっている。

 2日、WBO同級王者ポール・バトラー(33=英国)との4団体統一戦(12月13日、東京・有明アリーナ)を前に長野・軽井沢での強化合宿を打ち上げた。先月31日から3日間、WBOアジアパシフィック・スーパーバンタム級王者の弟・拓真、元日本スーパーライト級王者でいとこの浩樹と汗を流し、10キロのロードワークや台車を使った下半身トレーニングなどフィジカル強化に重点を置いた。

 父の真吾トレーナーと元世界3階級制覇の八重樫東トレーナーに指導を受け、尚弥は「下半身、足腰の強化を中心に練習メニューを八重樫さんに組んでいただきました」と説明。「バトラー戦のための特別なメニューはありませんが、12ラウンドをフルで戦うためのスタミナとメンタルを強化できました」と、短期間ながら濃密な時間を過ごしたようだ。

「今は身体に最高の負荷が掛かっています。それだけ今回の合宿は充実していました」と率直な感想を明かしつつ、体の張りについては「全身です。走り込みや瞬発力の強化がメインでしたが、その中でも全身を使うトレーニングも多かったので、全身が張っている状態です」と話し、〝肉体アップデート〟に自信を見せた。

 バトラーとの激突まで約1か月。尚弥は「週明けの月曜日からジムワークを再開する予定です」と気を引き締めた。