酒と健康に関する著書で知られ、数多くの医師を取材している酒ジャーナリストの葉石かおり氏が、自分も大好きな酒を元気に飲み続けるためのコツを探ります。
「今日は絶対にたくさん飲むな」と思うメンツとの飲み会の前、決まって飲むのがウコン入りのドリンク剤だった。店の近くのコンビニでウコン入りドリンク剤を買い、腰に手を当てて一気に飲み干す。「よし、これでバッチリだぜ」とナゾの自信を持って、居酒屋→バー→カラオケという朝までゴールデンコースが常だった(あの頃は若かった。遠い目)。さらには道の駅でパウダー状になったウコンを買い、「肝臓のためだもの」と苦いのをガマンして常飲していたこともある。
だがこのウコン、実はすべての人に向くワケではなかったのだ。こともあろうに、脂肪肝をはじめとする肝機能に問題がある人にとっては、ウコンがさらにダメージを与えるというのだから聞き捨てならない。
日本肝臓学会による『民間薬および健康食品による薬物性肝障害の調査』結果によると、原因の1位となったのがウコン。しかも全体の24・8%と、2位のアガリクス(7・7%)に大差をつけているではないか。
「え、ちょっと待って。ウコンって肝臓にいいんじゃなかったの?」と思う人がほとんどだろう。確かにウコンは良い面も持つ。ウコンに含まれるクルクミンという成分によって、アセトアルデヒドの血中濃度の上昇が抑制されたという報告だってある。しかし、肝機能に問題を抱える人にとっては、ウコンに豊富に含まれる鉄分が、さらなるダメージを与える可能性があると言われているのだ。ウコン信者だった私にとって、これは「えー!」と思わず声が出てしまうほどの衝撃だった。
とはいえ、肝機能に問題がない人であれば、ごくたまにウコン入りドリンク剤を飲むくらいであれば、そう心配する必要はないらしい。ちなみに先日、日本酒をたらふく飲む際、友人からウコン入りサプリをもらって飲み、二次会でハイボールを数杯飲んだが、翌日、驚くほどスッキリしていた。体感として「ウコンは効く」と思うなら、「あり」だと思う。何ごとも過ぎたるはおよばざるがごとし。ウコンだって、摂り過ぎなければ、酒飲みの武器になるのだ。











