鬼神の全盛期はこれから来る? 〝バカサバイバー〟こと青木真也(39)が、注目の格闘技イベント「RIZIN.39」(23日、マリンメッセ福岡)に恒例の大ナタを振り下ろした。
まず注目したのは〝柔術界の鬼神〟ことクレベル・コイケ(33=ブラジル)が牛久絢太郎を破り王座を奪取したメインのRIZINフェザー級タイトル戦だ。1ラウンド(R)は序盤にタックルを決めてグラウンドの攻防に持ち込んだが王者の必死のディフェンスもあってきめ切れず。それでも2Rに投げを打って牛久の体勢を崩すと、スルスルと絡めとり必殺の三角絞めでタップを奪った。
試合から一夜明けて電話取材に応じた青木は「クレベルの戦い方は今回はすごく良くて、勝負もできていた」と絶賛する。これまでは〝寝技は突出しているものの、その他の局面に穴がある〟と戦績に比して低めの評価をしていたが「(自分から下になってグラウンドの攻防に)引き込むんじゃなくて、タックルでテークダウンして上から攻め続けて勝った。打撃も打ち合って圧もかかっていた。柔術家からプロのMMAファイターになったと認めざるを得ない」として、なぜか悔しそうに声をしゃがれさせた。
さらに「こうなると、まだ強くなるだろうな。ここ2、3年がクレベルのピークになるんじゃないか。年齢は関係ない。多分、一生懸命取り組んでるんだと思う」と珍しく他人をほめる。そして「(コイケやホベルト・サトシ・ソウザが所属する)ボンサイ柔術がプロのMMAチームになったってことだ。あ、でも〝ただし関根シュレック(秀樹)を除く〟ってことだけは書いておいて。それだけは忘れないでくれ」と続けた。
また、敗れた牛久について「防戦一方に見えたかもしれないけど、頑張ったと思う。やってきたこともやれることも全部やっていた」とその奮闘を評価する。最近、練習を共にする機会があったことを明かすと、スパーリングでこの試合のフィニッシュと同じ形になることが度々あったと告白。その上で「でも、あれってアクシデント感のある入り方だから正直大事にしていた攻防じゃなかったんだ。そこが悔やまれるけど、次につながる負けだと思う。再戦を目指してほしい? それしかないだろ。全然あきらめるような負け方じゃないんだから」とした。
対して手厳しかったのが、練習仲間でもある矢地祐介に対してだ。ボイド・アレンと対戦するとグラウンドに持ち込み、終始押さえ込んで3―0の判定勝ちをもぎ取ったが「言わせてもらうけど、〝カツ〟だ。(TKO負けを喫した)ルイス・グスタボ戦よりも評価を落としたと思う。あれで喜んでいたらアマチュアだ」と切り捨てる。その才能を認めるがゆえに歯がゆいようで「プロなんだから、勝ち負けよりも勝ちを取りに行くことの方が大事なんだよ。自分の価値を上げるためにも。だからあの試合は決めに行かないとダメだ。青木なら(一本を取りに)行くよ」と厳しい言葉で叱責した。
その勢いのまま、矢地の試合に続くセミでヤノス・チューカスに2RTKO勝ちしたスダリオ剛には「矢地に感謝してほしい。矢地があまりにショッパイから爽快感が増した。サウナと水風呂みたいな。まさに塩サウナだ」。最後に、わずか21秒でトレント・ガーダムをローキック葬した梅野源治には「いくらなんでも短すぎるだろ。仕事をしろって。肘も出してないじゃないか。あれであそこまで喜べるのはさすがだ」と言葉を送った。
今回も存分にしゃべったバカサバイバーは「それはそれとして、俺も福岡に行きたかったよ」と愚痴り始める。さらに「おかしいだろ!! 俺は博多で首投げしたかったんだ。そのためにいろいろ画策して…」と妙なテンションになってきたので、そっと通話を切らせてもらった。












