新日本プロレス16日長岡大会の「NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント」1回戦で、タイチ(42)がSANADA(34)に敗れ、初戦敗退となった。

 テレビ朝日の申し出によって新設が決定した同王座は、タイトルマッチが15分1本勝負で行われることが特徴。そのルールが律義にもトーナメントから採用されたため、時間切れ引き分けの場合はコイントスで勝者を決するという珍妙な条件で開幕した。

 ゲスト解説を務めたかつての師匠・川田利明が放送席に座る中、タイチは短期決着を狙って〝四天王殺法〟を駆使して攻め立てる。タイチ式ラストライドをウラカン・ラナで切り返そうとするSANADAを、そのまま垂直にマットへグサリ。かつて川田さんが故三沢光晴さんに繰り出した「3冠パワーボム」でグロッギー状態に追い込んだ。

 しかし、実力者同士のシングルマッチはなかなか決着がつかない。残り時間1分を切ったところでSANADAのラウンディング・ボディープレスを膝で迎撃したタイチは、オコーナーブリッジも切り返してタイチ式外道クラッチへ。だが、これをさらに切り返されると、オコーナーブリッジで押さえ込まれ、3カウントを奪われてしまった。試合時間は14分57秒。時間切れまで残り3秒での劇的決着だった。

 接戦に敗れトーナメントから姿を消したタイチは、退場間際に川田のいる放送席に接近。「あんた、まだ引退してねえんだろ。辞める前に俺と戦え」と、正式な引退試合を行わないままリングから遠ざかっている師匠に対戦要求を繰り出した。これに対し川田は終始無言を貫いた。

 バックステージでは試合時間が15分を過ぎていたのではないかと延々とイチャモン。「SANAやんとはさ、やるだけじゃなくても、もしかしたら楽しめるかもな…なんてね。思ってもみたりみなかったり。今日はSANAやんの地元、そして解説席にワケの分かんないオッサン座らせやがってよ。敗因はそのせいだ。二度と連れてくんな、アイツ! 終わりにしろよ、さっさと!」と、最後まで悪態をついていた…。