ボクシングのWBA&WBC&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が、WBO同級王者ポール・バトラー(33=英国)との4団体統一戦を12月13日に東京・有明アリーナで行うことが正式に決定した。大一番を前に、9月にロサンゼルス合宿を行った〝モンスター〟は、そこで偉業達成を確信させる進化を遂げていた。その中身とは…。
期待された大一番をついに正式発表した井上は13日の会見で「数多くの方々のご助力をいただき、この日を迎えることができました」と晴れやかな表情。対戦相手のバトラーの強さは認めつつ「少しずつ自分のボクシングで弱らせて、仕留めるイメージを持っています。その中で圧倒的な力の差を見せつけて4団体統一を成し遂げたい」と日本人初の快挙達成を誓った。
井上は9月に渡米。元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ(43=フィリピン)も拠点としたワイルドカードジムで約1週間のスパーリング合宿を行った。その様子について、一緒に渡米し練習を行った元日本スーパーライト級王者でいとこの井上浩樹(大橋)は「自然とみんなを引っ張ってくれていました」とその背中でリーダーシップを発揮していたと力説。さらにこう明かす。
「尚弥さんは進んで『今日は8Rやる』とか言っていました。疲れているはずなんですけど、自分から追い込んで。僕らが4Rしかできないようなところで6Rとか8Rやっていたり。やっぱりすごいなって思いました」
同行した元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナーも「自分が持っているものや、今いるところとか、いろいろ感じるものがあったんじゃないか。僕は見ているだけでしたけど、ワクワクしてやっていたので、行って良かったと思います」と収穫を口にする。環境を変え強い相手と打ち合ったことがさらなる闘争心を引き出したようだ。
浩樹は「モチベーションの部分がさらに上がったように見えました。スパーリングを見ていても相手を疲れさせるというか。よりアグレッシブになった印象があります」と、気持ちも強さもパワーアップした王者の姿を語った。
決戦までの2か月について井上は「ものすごいモチベーションでトレーニングできると思う」とも話す。圧倒的強さを誇ってきたモンスターだが、今回はさらにその上をいく力を見せてくれそうだ。












