格闘技イベント「RIZIN.39」(23日、マリンメッセ福岡)に臨む大相撲元十両貴ノ富士のスダリオ剛(25)が、1日に死去したアントニオ猪木さん(享年79)の〝闘魂〟を見せつける。

 格闘家として一時代を築いた猪木さんを敬愛するスダリオは「元気な姿とエネルギッシュさが好きでした。特に真剣な顔してる時がかっこいい」と語る。動画で猪木さんの試合を頻繁に見ているという。

 そんな憧れの猪木さんが死去する10日前、共通の友人を介して電話で言葉を交わすことができた。すでに言葉を発することがままならなかった猪木さんから「君は絶対強くなるから、今はトレーニングを一生懸命頑張って頂点を目指して」とエールを送られたという。

 スダリオは「まず自分のことを知っててくれてたんだなって思ってビックリしました」と、いきなりの電話に動揺しながらも「一生懸命頑張ります。大変な中、ありがとうございます」と言葉を返したという。

 さらに猪木さんから「闘魂を継承して頑張って」と期待をかけられた。思いがけない言葉をもらったスダリオは「継承したいと思ってる人がたくさんいる中で、自分が継承できるまでもないので」と謙遜しつつも「猪木さんのように同性の人たちを感化できるような選手になりたいなと思う」と誓いを新たにした。

「RIZIN.39」ではヤスノ・チューカス(36=ハンガリー)と対戦する。「自分も格闘技っていうものに対して真剣に向き合って、リングの上でそれを表現していけば、多くの人に元気を与えられるんじゃないかなと思います」。スダリオは〝猪木イズム〟で戦いに挑む。