まさに〝千両役者〟だった。大相撲の「ファン感謝祭2022」が6日に東京・両国国技館で初日を迎え、関取衆や親方らが約5000人と交流した。

 17年ぶりの開催となった感謝祭は関取との写真撮影や手押し相撲、トランプ、卓球など多数の企画を用意。横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)や大関の貴景勝(常盤山)、正代(時津風)、御嶽海(出羽海)、先の秋場所で優勝した幕内玉鷲(片男波)らがファンサービスに応じる中、〝主役級〟の存在感を見せたのが宮城野親方(37=元横綱白鵬)だ。

 ギネス世界記録「1分間の色紙に押した手形の最多数」に挑戦するコーナーでは、これまでの85枚を更新する104枚で同記録に認定された。挑戦前から「白鵬~!」との歓声に包まれ、予選を勝ち抜いた照ノ富士(74枚)、御嶽海(75枚)を大きく上回る結果に。宮城野親方は「やるからには勝ちたいし、2人には負けたくない気持ちで臨んだ」とニヤリ。史上最多の優勝45回を誇る元横綱がプライドをのぞかせた。

 また、宮城野親方は「チェス対決」を自ら提案したという。「親方になって時間もできたし、コロナの外出制限もあって改めてチェスをやり始めたので」。一般客との〝ガチンコ勝負〟に足を止めるファンは多く、協会関係者も「やはり人気ですよ。引退しても注目を集める存在であることには変わりありませんね」と脱帽した。

 看板力士以上に視線を集めた宮城野親方は二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と優勝力士が乗るパレードカーで〝共演〟するなど終始リラックスモード。久しぶりのイベントに「応援してくれる方々がすごく大切だとあらためてわかった気がしますね」と語った。