中日は4日、名古屋市内の球団事務所で平田良介外野手(34)、山下斐紹捕手(29)、滝野要外野手(26)、マルク(石田健人)投手(27)、佐藤優投手(29)、渡辺勝外野手(28)、ルーク・ワカマツ内野手(25)、ジョアン・タバーレス投手(27)、育成の大嶺祐太投手(34)、浜田達郎投手(28)の10選手に対し、来季の契約を結ばないことを通達したと発表した。

 平田は2005年高校生ドラフト1巡目で大阪桐蔭から中日に入団。堅実な守備と右のスラッガーとして活躍し、17年間で通算1227試合に出場し1046安打、105本塁打、484打点。今季は主に代打で51試合に出場し打率2割、1本塁打、10打点と不本意な成績だった。

 今後はトライアウトには参加しないが、NPB一本で他球団への現役続行を希望しており「声がかかるか分からないが、次に向かって準備はしている。もう一花咲かせたい」と語った。

 山下は2010年ドラフト1位でソフトバンクに入団し、17年オフにトレードで楽天に移籍。20年オフに戦力外となると、21年は育成で中日入りし6月に支配下登録されたが、今季は20試合で打率1割3分、1本塁打、1打点と振るわなかった。「まだやり切れてない。3球団目で拾っていただいて感謝もあるが、まだ諦めきれてない」と現役続行へ意欲を見せた。

 大嶺は2006年に高校生ドラフト1巡目で沖縄・八重山商工からロッテに入団。19年にトミー・ジョン手術を受け、昨季は救援で8試合に登板して1勝1敗、防御率4・09の成績でオフに戦力外となり、中日に育成で入団。しかし、右肩を痛めて支配下登録を勝ち取ることはできなかった。先発、救援で16年間で通算129試合に登板し、29勝35敗、防御率4・72の成績を残した。「中日でチャンスの場をいただいて結果で返すことができなかった」と悔しがった。

 平田、山下、佐藤、渡辺は現役続行を希望しており、残り6選手は今後については未定ながらも滝野は「野球はやりたいが、トレーニングしながらユーチューブをやりたい。これからは動画とかでいろいろ発信できたら」とユーチューバーを視野に入れていることを明かした。