ウクライナ侵攻において、ウクライナ軍に世界各国の腕利きスナイパーがボランティアで協力し、何人ものロシア将校をターゲットにしてきた。そんな中、ウクライナ軍のスナイパーライフル「スニペックス・アリゲーター」に注目が集まっている。

 スニペックスはウクライナのライフル専門メーカー。スニペックス・アリゲーターは6400メートル以上離れたターゲットを狙撃できるというのだ。まだ、軍事侵攻中のため公式記録は公開されていないが、英デイリー・スター紙に対し、情報筋は「この新しいライフルはスナイパーの狙撃距離の新記録を達成した」と主張しているという。

 これまでの最長距離は2017年、イラクでカナダ軍特殊部隊のスナイパーが3540メートル離れた距離からイスラム国の戦闘員を狙撃したものだった。

 情報筋によると、スニペックス・アリゲーターはこの戦争で、3500~7000メートルの間で狙撃に成功しているそう。戦闘員よりも、戦車やヘリコプター、駐機している戦闘機などを狙撃するために使用されている。

 14・5ミリの弾丸が12トンのエネルギーで発射されるため、防弾チョッキどころか、戦車の装甲を貫通する。今年初め、マリウポリの防衛において、非常に効果的に使用されたという。