エンゼルスの大谷翔平投手(28)の快投がヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)との史上最もハイレベルなア・リーグMVPレースをさらに混とんとさせた。「MVP論争」は一夜明けた30日(日本時間1日)にさらに過熱している。
29日(同30日)に本拠地アナハイムでのアスレチックス戦に「3番・投手兼DH」で先発し、8回二死まで無安打投球を披露。快挙は逃したが8回を2安打無失点、10三振で日本ハム時代の2015年に並ぶ自己最多の15勝目を挙げた。規定投球回(162)まで残り1イニングに迫った。打者では4打数2安打1打点で自己最長の14試合連続安打をマーク。史上初の投打のダブル規定到達に王手だ。
野球ファンをうならせる超人的な活躍はライバルのヤンキース・ジャッジの地元紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)も触れないわけにはいかない。「大谷翔平は、ノーヒッター寸前でMVPに値することを主張。エンゼルスの二刀流スーパースターは8イニング素晴らしく、100年以上誰もやったことのない記録を達成しようとしている」との見出しで称賛。「大谷は自分の価値を全員に思い出させたのだ。ジャッジがようやく休みを取った夜、大谷は動いた」と、再び接戦になったことを認めた。
スポーツ・イラストレーテッド誌(電子版)は「大谷がMVPを獲得しようとしまいと、彼は大リーグ史上における最高のシーズンを構築した。誰も見たことのない試合を何度も見せてくれた。ジャッジがMVPでもいい。彼も信じられないシーズンを過ごしている。だけど、シルバースラッガー賞とサイ・ヤング賞を同時受賞できそうな選手が他に出てこない限り、大谷翔平の2022年ほどすごいパフォーマンスは2度と起こらない」と大絶賛した。
NBCスポーツ(電子版)は「大谷翔平とアーロン・ジャッジのア・リーグMVP投票は、ここ数年の記憶の中で最も僅差の一つと予想される。ジャッジが大リーグ史上における最高級の打撃シーズンを過ごしているなら、大谷はベーブ・ルース以外誰もやったことのないことを達成しようとしている。投票者らは、木曜の夜に大谷ができることを思い出した」と強調した。
地元紙オレンジ・カウンティー・レジスター(電子版)も「大谷がやったことは彼の大リーグキャリアにおいて最も素晴らしい試合を投げたことだが、ノーヒッターを逃したものの、彼のシーズンについて全米で繰り広げられている(MVP)議論には十分、注目に値するものだった」と断言。さらに接戦になると予想した。
一方、ロサンゼルス・タイムズ紙は「エンゼルスは大谷翔平の初ノーヒッターを他のチームでやらせてはならない」との見出しで、トレード論争にクギを刺した。
「大谷のノーヒッターは、残すところ『いつ』になるかといったところだ。来季、違うチームのユニホームで達成したら(エンゼルスにとって)恥だろう。毎晩のように、見たこともない何かをファンに見せられる選手をトレードすべきか?もちろんノー。これはエンターテインメントであり、アセット・マネージメントではないのだ」
東海岸を中心に「ジャッジ有力」とされる中、右腕で強烈なアピールに成功した大谷。ア・リーグのMVP争いは僅差での決着になりそうだ。










