格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN」(25日、さいたまスーパーアリーナ)で、ごぼうの党代表の奥野貴志氏がボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)に渡す花束を投げ捨てた件について、RIZINの榊原信行CEO(58)が事情を説明した。

 大会途中のリング上で頭を下げていたが、大会後の総括会見でも改めて「日本全体に謝罪しないといけない」と詫びた。その上で、奥野氏はNFTデジタルチケットの最高額(420万円)を落札したことで、その特典により花束贈呈の大役を得ていたという。

 しかも、事情を聞く前に会場をすぐに出てしまったと言い「細心の配慮が足らなかった。言い訳はできない。先の先まで想定して準備をする必要がある」と話した。さらに「日本の国のこういう時代なんで、何を目的にそういうことをするのか。話題に出すことすら、生理的にも嫌」と言い、世界に日本の恥をさらしたとの思いから「普通の常識人であれば、出てきて謝罪する。日本人の誇りを汚されたことはむなしいし、愚劣な行為と思うなら、出てきて謝罪するべき」と、奥野氏に公の場での謝罪を求めた。

 一方、メイウェザー側には、試合後に本人やTMT社長にリング上と控室で直接謝罪。TMT社長からは「気にするな」と言われ、控室でも「いろんなことがあるから、これはこれでいい」と謝罪を受け止めてくれたという。

 メイウェザーが無礼な行為にも怒ることなく、花束を拾い上げてセコンドに渡したことには、称賛の声が上がっている。榊原氏も「リングの中でも礼節は必要。フロイドはプロとしても人間としても男としても素晴らしい行動だった。我々としてはフロイドに救われた」と感謝していた。