まさに〝上位キラー〟だ。大相撲秋場所10日目(20日、東京・両国国技館)、幕内玉鷲(37=片男波)が大関御嶽海(29=出羽海)を破って9勝目(1敗)。土俵際まで攻め込まれながらも、鮮やかなすくい投げで逆転勝ちした。1横綱3大関を総ナメにした取組後は「よかったです」と笑顔で振り返りつつ「少し迷ってしまって。自分の相撲を取ろうとして結局、立ち合いが遅れてしまった」と反省も忘れなかった。

 前日は2004年春場所からの連続出場が、貴闘力を抜いて歴代単独3位となる1457回に到達。11月には38歳の誕生日を迎える鉄人について、土俵下の佐渡ヶ嶽審判長(元関脇琴ノ若)も「素晴らしい。(幕内)最年長だが、衰えを知らない」と絶賛した。

 11日目(21日)には1敗で並ぶ幕内北勝富士(八角)と対戦する。「作戦も何もない。自分のパワーを出して前に出てきたい」。目の前の一番に集中しているが、2019年初場所以来の賜杯に一歩ずつ近づいている。