レスリングの世界選手権7日目(16日=日本時間17日、セルビア・ベオグラード)、男子フリー70キロ級決勝で初出場の成国大志(24=MTX GOLDKIDS)が米国選手にテクニカルフォール勝ちし、金メダルを獲得した。今大会の日本男子初のメダルで女子と合わせて計6個となった。

 母の晶子さん(旧姓飯島)は1990、91年の世界選手権(65キロ級)を連覇した元女王。女子レスリングの黎明期を支え、プロレスのリングでも活躍したことがある。母とジムで指導をしていると、子供らが世界チャンピオンだった母に熱い視線を送っていることに気がついた。「やはり自分も結果を出さないとあこがれてもらえない」。母に追いつくことを目標にしてきた中、親子2代での世界制覇となった。

 2017年の青山学院大時代に医師が処方した禁止薬物を含む薬の服用がドーピング違反とみなされ、1年8か月の出場停止処分を受けた。つらい経験を乗り越え、地道に強化。レスリングでは珍しく、外国人選手に力負けしないため練習のほとんどを筋力トレーニングに費やし、対人スパーリングは大会前でも週に2回程度という独自の方法で鍛えてきた。

 日本レスリング界に現れた新たな逸材のさらなる躍進に期待だ。