偉大なキング・カズの境地に近づけるか。サッカー元日本代表FW三浦知良(55=JFL鈴鹿)の次男で〝カズジュニア〟こと三浦孝太(20)がインタビューに応じ、プロ2戦目を控えた心境を激白した。格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN」(25日、さいたまスーパーアリーナ)でのブンチュアイ・ポーンスーンヌーン(22=タイ)戦に向け、背中を押してくれたのが父のカズだった。息子だからこそ分かる偉大な父の〝素顔〟、そして目標とする姿とは――。
――今回は打撃が得意な選手を、いかにテークダウンできるかがカギだ
孝太 総合(格闘技)なので、ほぼ何をやってもいいじゃないですか。それを利用して、打撃で格上の相手を総合で上回るイメージで楽しんでもらいたいです。
――アクシデントもあって昨年大みそか以来の試合になった
孝太 9か月分の違うところを見せられると思うので、それを楽しみにしてもらいたいです。テーマは進化? そうですね。進化した自分を見てもらいたいのと、応援してくれている人にも、そうじゃない人にも「また応援したい」とか「応援してよかった」と思ってもらえるような試合をしたいです。
――7月の試合をコロナ陽性で欠場した際、お父さんからアドバイスは
孝太 例えば五輪の選手で4年間努力したものが出せなかったりとか、コロナによって自分以上につらい思いをした人がたくさんいるんだからという話を。「(デビューして)まだ、たったの1年だろ。パンデミックでつらい思いをしている人は世の中にいっぱいいるから、逆にそういう人の励みにもなれるように頑張っていくことしかできないよ」と言われて、前向きになれました。
――その父は11日の高知戦で自身のJFL最年長出場記録を55歳197日に更新した
孝太 情熱を切らさずに続けるのは難しいことなので。それだけ競技を好きで楽しめないと続けられないと思うんです。自分も格闘技に初めて興味を持った時とか、強い人にあこがれを持った瞬間の気持ちは忘れないようにしたいです。「好きでやっている」っていうことは忘れずにいたいと思います。
――なぜ、あの年齢でも情熱が切れないんだと思うか
孝太 頭がおかしいからだと思います(笑い)。でも、本当に変わっているというか…。家でもリビングでサッカーの試合を見ているから、母(三浦りさ子)が「本当にサッカーが好きなんだね…」って言っちゃうくらいで。そこはちょっと誰にも理解ができないなあというか(苦笑い)。
――55歳の今でもサッカー漬けだと
孝太 あとはやっぱり、練習とかを人のためとかでやっていないっていうのが強いんじゃないかなって。プロになって評価されていくうちに「誰かのため」とか「お金のため」とかに少しずつなっていってしまうと思うんですけど、そこがないというか。ブレずに「好きでやりたいからやっている」っていうところだと思います。いい自分勝手を貫けているんじゃないかなって。何よりもサッカー。家族で過ごす時間を削ってでも、サッカーです。普通の家庭にあるような旅行とかは、三浦家に存在してこなかったので。だけど、自分たちはそれで悲しいとは思わなかったです。誇らしかった? そうですね。
――自分もプロの世界に入ったからにはその境地に達したいのでは
孝太 そうですよね。でも、それに関しては意識すると変わっちゃうと思うんです。素で思わないと無理だと思うので。その次元にいけるまで自分が格闘技を追い求められるかは分からないですけど、自然に持てるようになれたらいいと思います。
――同大会で朝倉未来とエキシビションマッチを行うボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザーについて
孝太 最強というか、メイウェザー選手もボクシングというものを貫いてきた選手だと思うんですよね。自分は(2017年8月のコナー)マクレガー選手との試合とか(15年5月のマニー)パッキャオ選手との試合も見ていました。ボクシングですべてをつくり上げて、あそこまで大金を稼いだりして。
――そんな選手と同じリングに上がる
孝太 それはなんか、本当にうれしくて楽しみです。世界的スーパースターだと思うので、そういう選手が日本に来て試合をするっていうのはかなりすごいことだと思います。
☆みうら・こうた 2002年5月28日生まれ。兵庫・神戸市出身。父はカズ、母はタレントの三浦りさ子、兄は俳優の三浦獠太、伯父は元サッカー日本代表MF三浦泰年氏。明星学園高卒業後、プロ格闘家を目指すため進学せず宮田和幸氏の「BRAVE」に入門。昨年大みそか「RIZIN.33」のYUSHI戦で総合格闘技デビュー。左サッカーボールキックからの右ストレートで衝撃の1ラウンドTKO勝利を収めた。175センチ、66キロ。












