オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第104回は「ゾッシー」だ。

 東京・雑司ヶ谷霊園の水飲み場に「ゾッシー」が現れるという都市伝説は2000年代の初頭にささやかれた。

 出現条件として、心霊スポットツアーに行った不届きな若者を戒めに来るとか、昼の12時に水飲み場に行き蛇口を開くと現れるというものがある。

 ゾッシーの容姿はかなり痛ましいとされ、全身やけどだらけだとか、全身の内臓と皮膚が裏返っているとか言われている。

 なぜ、ゾッシーは水飲み場に姿を現すのかというのは大きな疑問だが、供養の水を求めているという推論が成り立つ。つまり、お墓参りに行った時に墓にかける水である。

 ひょっとしたら、ゾッシーは供養されたがっており、出現の際は水を供えてあげればよいのかもしれない。
 その正体が気にかかるところで、太平洋戦争当時の東京大空襲の犠牲者だとか、近所で起きた火災の犠牲者だとか、諸説となえられている。