市販のせき止め薬などを大量に飲んで過剰摂取するオーバードーズ趣味で、昏睡状態に陥った女性を放置したとして、医師ら男3人が逮捕された。
警視庁池袋署が27日までに、保護責任者遺棄容疑で逮捕したのは神奈川県川崎市の医師、斎藤浩一容疑者(48)ら3人。昨年6月、東京・池袋のホテルの一室に男4人、女性1人で集まり、女性(当時38)が大量の薬を飲んで昏睡状態になったにもかかわらず、放置した疑いがもたれている。
斎藤容疑者らはホテルを立ち去り、約半日後に119番通報したが、女性は救急搬送後、翌日死亡した。斎藤容疑者は「寝ていると思った」と供述しているが、他の2容疑者は容疑を認めているという。
捜査関係者によると「女性は解剖の結果、一晩で100錠以上のせき止め薬や酒を飲んだとみられる。5人は20~40代で、SNSで知り合ったオーバードーズ趣味の仲間。SNSで知り合い、LINEグループもつくって連絡を取り合い、時折、市販薬を持ち寄って集まっていた仲間だったようだ。逮捕されていないもう1人の参加者の20代の男も事件当日、過剰摂取し体調に異変をきたしたことが分かっている」という。
市販薬をドラッグ代わりに使う趣味は数十年前からあるが、危険なのは今も変わらない。
詳しい関係者は「オーバードーズは精神的な不安が和らぐ、多幸感があるとかいわれ、市販薬で合法だからと、10~20代の若者が乱用し、10年ほど前には駅のトイレに大量の空き瓶が捨てられているのが見つかるなど、はやった時期もあった。でも、大量に飲みすぎたり、酒と一緒に飲んだりすると意識がなくなるケースも多い。それが心配だから、友人と一緒にやって、万が一の時には助けてもらうという危険な遊び。今回は薬を大量に飲んだことを知りながら、女性を置き去りにした、しかもそれが医者というのが最悪でしょう」と話す。
斎藤容疑者は容疑を否認する一方で「過去に自分もオーバードーズで意識を失ったことがある」とも話しており、常習性が疑われている。












