国際オリンピック委員会(IOC)が2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪でノルディックスキー複合の女子の採用を見送った件を受け、同競技に取り組む選手から不満の声が聞かれている。

 同競技の女子は20年12月に初めてW杯を開催。21年にはW杯が8試合行われるなど、裾野は広がりつつある。しかし、IOCのカール・ストゥス氏は「欧州以外では誰もやっていないスポーツだ」と指摘。女子の競技が実施されない唯一の冬季五輪種目となった。

 そんな中、第一線で活躍する女子のジェニー・ノワク(ドイツ)は同国紙「南ドイツ新聞」に「本当に悲しく、がっかりしている。みんなの声を代弁していたつもりだった」と吐露。その上で「これをモチベーションとし、IOCに五輪に向けた準備が間違いなく整っていることをアピールしていきたい。私たちは戦い続ける」と自らに言い聞かせた。

 男子で五輪3大会連続メダルの渡部暁斗(北野建設)は25日、自身のツイッターを更新。「非常に残念です。いつか女子選手の夢がかなうことを願い、複合女子のさらなる発展を応援していきたいと思います」と意気込みを示した一方で「ジャンプ、クロスカントリー、それぞれのスペシャリストたちの素晴らしいパフォーマンスがみられる中で、どちらにも及ばない複合にしか出せない魅力とは?」と悔しさをにじませた。

 次なるチャンスは北海道・札幌市が招致を目指している2030年大会だが、今後の行く末はいかに――。